民主党 性具合法化を要求 当局管理で商品の安全性向上
与党・民主党の幹部であるラチャダ政府副報道官はこのほど、同党が性具の合法化を求めてゆく方針だと明らかにした。大人のオモチャ、アダルトグッズなどと呼ばれる性具であるが、合法化することによって、安全な商品を消費者に届けることができるよう当局による管理が可能になるという。
ラチャダ女史によれば、具体的には、保健省食品医薬品局(FDA)やタイ工業規格研究所(TISI)がその安全性と品質を管理することになるとのことだ。
タイ行刑法では性具の売買は禁じられているが、同女史は、「日本、シンガポール、ドイツ、チェコなどでは性具は規制されておらず、性具の生産・販売は産業として成り立っている。タイでも性具を合法化すれば、性犯罪が減少し、性絡みのトラブルで離婚するカップルも減ることが期待される」と指摘する。
タイでは年間4000件あまりのレイプ事件が報告されているが、実数は3万件程度ともいわれている。また、英国での研究によれば、世界の性具マーケットは2019年から年間7%程度成長しており、年間売り上げは3000億バーツを上回っている。