投資詐欺容疑の尼僧を瞑想センターで逮捕 「私は無関係」
タイ警察庁のサイバー犯罪部門は6月4日、クラウドストーレジ関連会社「コンセプトシリーズ」による投資詐欺に荷担した疑いで尼僧のパタナ容疑者(69)を東北部ナコンラチャシマ県パクチョン郡にある瞑想センターで3日に逮捕したと発表した。
高額の配当金が得られると騙して投資を募るコンセプトシリーズ社による詐欺はこれまでに判明しただけで被害者が3500人あまり、被害総額が約13億バーツにのぼっている。同社はパタナ容疑者の息子によって2010年に設立され、同容疑者は3人いる株主の1人。警察は今年4月に息子を逮捕したが、容疑者は所在不明で逮捕できなかった。
その後の捜査で警察は容疑者が逮捕を免れるため仏門に入ったとの情報を得て、これが今回の逮捕につながった。取り調べに対し、容疑者は、「息子が私をコンセプトシリーズの役員にしたが、詐欺には一切関与していない」と主張している。