政府系医療機関の人材不足問題 保健省が対策打ち出す
政府系の医療機関で医師や看護師などの医療スタッフの不足が深刻化していることから、保健省はこのほど、この先3年のうちに医療スタッフを大幅に増やすことを目的とする措置を打ち出した。
アヌチャ政府報道官によれば、この措置で医師と看護師の人数が2026年までにそれぞれ約40%、50%以上増えることが期待されるという。国立病院などでは人材不足が慢性化し、このために新人の医療スタッフが過重労働を強いられて早期に退職するという悪循環に陥っており、プラユット首相も強い懸念を示している。 タイ全国の政府系医療施設に勤務しているスタッフは医師が2万4649人、看護師が11万6038人だが、新たな措置によって26年までに医師が1万929人、看護師が5万9885人ほど増える見通しだ。