雄象サクスリンの治療費用 国王陛下がご負担
タイから寄贈されスリランカで22年を過ごした雄象サクスリンが健康上の問題からこのほど、タイに戻され、北部ラムパン県のタイ象保護センターの象病院で1カ月の予定で治療を受けているが、ワラウット天然資源環境相によれば、治療にかかる費用をワチラロンコン国王陛下が寄付されることになった。
治療に当たっている獣医師によれば、30歳になるサクスリンは食欲もあり、手助けなしに横たわったり、立ち上がったりできるものの、左前足はひざまずくことができず、臀部の両側に膿瘍があり、右目には白内障の症状が見られるとのことだ。
また、タイからスリランカには合計3頭の象が寄贈されていることから、タイ大使館の関係者などがスリランカの寺で飼育されている象の状態を調べようとしたが、その直前に象の所在が不明になったという。寺側がサクスリンのようにタイに連れ帰られるのを恐れて、隠したとみられている。