エルニーニョ現象 小雨による水不足は来年まで長引く見通し
タイ気象局によれば、エルニーニョ現象に起因する小雨のため全国各地で水不足が起きているが、11月には状況がさらに深刻化し、来年に入っても状況が改善しない恐れがあるという。
同局のチョムパリー局長は、「雨期は1カ月半前に始まっているのにかかわらず、北部、東北部、バンコクとその近隣県を含む中央平野、南部の北側、西部では少雨が報告されている」と話す。同局によれば、今年1月1日から7月2日までのタイ全国の降雨量は平均値を25%ほど下回っているほか、7月17日ごろまで国内の多くのエリアが日照りに見舞われる見通しという。
また、国家水源事務所(ONWR)タナロート所長によれは、プミポン、シリキット、クウェーノイバムルン、パーサクチョラシットの主要4ダムの貯水量は平均すると貯水能力の40%あまりにとどまっているとのことだ。