花火倉庫爆発事故 地元役人4人にも責任か タイ最南部
タイ最南部ナラティワート県スンガイコーロク郡で7月29日に花火倉庫で大爆発が起きて12人が死亡、121人が重軽傷を負い、周辺の住宅292棟が損壊した事故で、スラチェート警察庁副長官はこのほど、ムーモ地区行政機構の議長と職員3人の計4人が業務上過失致死の罪に問われるとの見方を示した。
爆発が起きた倉庫は当局の承認を受けずに花火の保管場所として使われていた。本来ならば、同機構が花火倉庫の建設を内務省、保健省、工業省、労働省、国内治安作戦司令部に報告し、関係当局によって倉庫が適正に運営されているかなどがチェックされるはずだったが、機構は報告を怠っていたとのことだ。機構の議長など4人は花火保管用に倉庫を建設することを許可したと認めているという。
このほか、倉庫が建設されたころに倉庫のオーナーから地元警察に3000~4000バーツが送金されていたことが確認されており、これが賄賂だったかどうかを検証する必要があるとのことだ。
なお、プラユット首相は8月23日、首相府の災害支援基金から花火倉庫爆発事故の犠牲者遺族や負傷者などのために1億780万バーツを拠出することを承認した。このうち1億40万バーツは損壊した家屋の修理、残り740万バーツは遺族への弔慰金と負傷者への見舞い金に充てられる予定という。