セーター首相 「5%以上の経済成長が目標」
セーター首相は9月8日、訪問先の東北部コンケン県で、政府が農家を対象とした借金の返済猶予や燃料と電気の値下げを予定する一方でGDPの年間成長率を5%以上に引き上げることを目指していると説明した。
地元の農家からエルニーニョ現象による少雨・干ばつにより農業に影響が及んでいるとの訴えがあったのに対し、首相は、メコン川から東北部の農地に水を引き込むコン=チー=ムーン分水プロジェクトの復活を政府が着手する予定と説明した。このプロジェクトはチー川とムーン川の14か所に砂防ダム(チェックダム)を建設するというものだが、広範な土壌塩水化が起きて数年前に中断されたままとなっている。
なお、今年のタイのGDP成長率については関係当局が3.6%程度の見通しを示している。