人身取引対策でタイ警察と香港警察が協力拡大へ
タイ警察は国際的な人身取引への取り組みにおいて香港の警察当局との協力を強化・拡大しようとしている。警察庁反人身取引課(ATPD)によれば、同課の代表チームが9月20日から22日にかけて香港を訪れて、香港の西九龍総区警察総部の担当者と人身取引対策に関する協力強化の進め方などを話し合った。
ATPDによれば、この話し合いはタイ人女性が香港で売春を強要されていることが判明したことに伴うものだ。この件については香港警察の関係者が3月23日にタイを訪れタイ当局に情報を提供。これに伴い、タイで女性を騙して売春のために香港に送り込んでいた容疑で5月18日に西部カンチャナブリ県ターマカー郡で犯罪組織の一味とされるタイ人の女が逮捕されている。取り調べに対し、この女は香港に女性を送り込んで組織から女性1人につき1万バーツの報酬を得ていたことを認めている。