新警察庁長官 「副長官とは敵対していない」
新年度開始の10月1日に警察庁長官に就任したトーサク警察大将はこのほどテレビ番組のインタビューで、「スラチェート副長官とは以前と変わらず親友だ」と述べ、2人が敵対しているとの見方を否定した。
トーサク大将は先ごろ、警察委員会によって新長官に選ばれたが、その直前に次期長官の有力候補とされていたスラチェート副長官がオンライン・カジノ容疑で警察の家宅捜索を受けており、これについては、「スラチェート副長官の長官就任阻止を狙う警察部内の勢力の仕業」との見方が出ていた。
新長官によれば、副長官宅を家宅捜索したのは警察のサイバー特別班だったが、当時のトーサク副長官には特別班を出動させる権限はなかったという。
警察はオンライン・カジノ容疑でスラチェート副長官と部下の警官8人の逮捕状をとっていたとされる。副長官の弁護士、アナンチャイ氏はこの逮捕状の請求に絡み裁判所に訴えを起こしているが、同氏によれば、電話をかけてきた正体不明の人物から訴えを取り下げるよう要求されたとのことだ。