元タイ大使殺害事件 容疑者は使用人のミャンマー人
バンコク都内の高級住宅で駐デンマーク・タイ大使を務めたことのある男性(63)が刺殺体で見つかった事件で、首都圏警察は10月9日、男性が雇った使用人のミャンマー人の男(19)による犯行と発表した。警察は容疑者の逮捕状をとったものの、容疑者はすでにミャンマーに逃げ帰ったとみられている。タイ警察は容疑者の身柄確保に向けて国際刑事警察機構にレッドノーティスの発行を要請する予定だ。
タイ警察によれば、元大使が事件現場となった住宅に入居したのが9月9日で、容疑者を雇ったのは同19日。容疑者は最初から窃盗目的で元大使の家の使用人になったようだ。家からは元大使の携帯電話とタブレットが紛失していた。容疑者が元大使のキャッシュカードを盗み出し、暗唱番号を聞き出した後、元大使を殺害して逃走。その直後にバンコク都内のATMで大金を引き出した後、ミャンマーに入国したものと警察ではみている。