ペチャブリ県 巨大ナマズの漁獲可能量は60匹
タイ湾に面する西部ペチャブリ県からの報道によれば、農業省漁業局内陸漁業防止制圧班は同県のケーンクラチャン・ダムにおける今漁期(今年11月9日~来年1月9日)の巨大ナマズの漁獲可能量を60匹に設定した。
ナマズ漁には手数料1000バーツで登録を済ませ、編み目が50センチ四方以上の漁網を使い、ナマズ1匹を捕らえる毎に1000バーツの料金を支払う必要がある。徴収した料金はこのダムに生息する巨大ナマズを増やすためにプログラムに投入される。
このダムでは11月9日から12日までに20匹の巨大ナマズが捕らえられており、1匹当たりの重さは最も小さいものが98キログラム、最大のものが202キログラムだった。これまでにタイで捕らえられた巨大ナマズの記録では、体長2.7メートル、体重293キログラムのものが最大とのことだ。 タイでは巨大ナマズの肉は食用として人気があり、ペチャブリ県でも漁期には業者が常駐して漁師が捕らえた巨大ナマズを1キロ当たり250バーツほどで買い取っている。なお、タイを含む東南アジアおよび隣接する中国のメコン川流域に生息する巨大ナマズは生息地の減少が加速し、絶滅の危機に瀕していると考えられており、タイでは漁獲制限などの絶滅回避策が講じられている。