法務省が新規則「受刑者は刑務所以外の場所でも服役できる」 タクシン元首相に便宜か
タイ法務省のサハカン副事務次官と同省矯正局の局長代行が、「受刑者は刑務所以外の場所でも服役できる」とする新規則を全国の知事に通達したことを発表した。これについては、「警察病院のVIPルームに入院中のタクシン元首相のために打ち出された新規則」との見方が出ているが、矯正局は、「タクシン元首相を念頭に置いた規則ではない」と反論している。
新規則では、矯正局もしくは同局の設置した委員会が設定した条件に合致する場合、受刑者は刑務所以外の場所で服役できるとされている。サハカン副事務次官は、「受刑者が刑務所外でリハビリや職業訓練を受けることができるようにした」と規則変更の理由を説明した。
一方、12日、政府庁舎前に集まった市民団体の代表らがセーター首相に対し、タクシン元首相を刑務所に戻すよう要求するとともに、「タクシン元首相を利するもの」として矯正局の新規則を批判した。