混迷極めるミャンマー情勢 タイ政府が人道的支援の供与を検討
タイの隣国ミャンマーで正規軍と少数武装勢力との戦闘が続き、多くの人が影響を受けている問題で、タイ軍関係筋はこのほど、タイ政府がミャンマーで弱者に対して広範囲な人道的支援を供与し、ミャンマーの指導者と少数勢力の話し合いの便宜を図ることを検討中だと明らかにした。
ミャンマー国内の混乱が長期化した場合、タイにも深刻な影響が及びかねないと予想されるが、この件についてセーター首相はパンプリー外相やタイ軍首脳とすでに協議を行っている。
タイと同じく東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国であるミャンマーでは、2021年2月の軍事クーデターでミャンマー軍が実権を奪って以来、反政府勢力や民主派勢力などに対する弾圧が続いており、混迷する事態打開に向けた進展はまったく見られていない。