プーケットの海岸 黒濁水が海に流れ出る ネット上には「汚染水」との書き込み
タイ南部の観光の島、プーケット県ムアン郡(県庁所在地)のカロン・ビーチで黒く濁った水が海に流れ出している様子を上空から撮影した写真が原因となり、ネット上で「汚染水で海が汚されている」といった書き込みが殺到する事態となっている。
だが、カロン区のチャデート区長はこのほど、「満潮に伴う流送土砂であり、汚染水ではない」と説明した。流送土砂とは、風化によって生じた固形粒子が水流によって水路を流れることをいう。 区長の説明によれば、土砂を含んだ黒色の水は海岸近くの池から流れ出たもの。満潮で海の水位が上昇して海から池に流れ込んだ海水が引き潮で池から海に流れ出し、この際に池に溜まっていた土砂が一緒に流れ出たという。
区長は、「今後は池に溜まった土砂が海に流れ出ないよう途中に穴を掘ってそこに土砂が沈殿するようにする」と話している。