カンボジア首相訪タイ中にカンボジア人活動家を逮捕 外務省「治安対策ではない」
隣国カンボジアのフン・マネット首相がタイを公式訪問した2月7日に複数のカンボジア人活動家が逮捕されたことについて、タイ外務省東アジア局のチャチャイ局長は8日、「これらのカンボジア人の行為がタイの法律に違反したため逮捕されたにすぎない。私の思い違いでなければ、彼らは少なくともタイの入管規則に違反している」と説明し、カンボジアの首相の訪タイに備えた治安対策の一環との見方を否定した。
タイとカンボジアの首相は7日の合同記者会見で、「両国が互いに自国内において相手国に害を及ぼす違法行為を許さないことで合意した」と発表しており、一部にはこれが活動家逮捕に関係しているといった見方も出ている。
記者から「タイは2025~27年の国連人権理事会の理事国ポストを狙っているとされるが、今回の活動家逮捕が影響することはないか」との質問が出たが、チャチャイ局長は、「それとこれは話が別」と返答した。