バンコク都心で君主制の支持派と反対派活動家が衝突 数人が軽傷
バンコク中心部で立憲君主制を支持するグループと反対するグループが衝突し、何人かが暴力のため軽傷を負う事態となった。これは反対派の女性活動家(20)が乗った車が2月4日、シリントーン王女殿下の乗られた車列に警笛を鳴らしたり、車列の中に割り込もうとしたりして、これを阻止しようとした警備の警官と活動家らが激しく口論したことに端を発するもの。
この活動家が4日の出来事について人々の意見を聞きたいとネットを通じて集合の時刻と場所を予告したことから、支持派もその場所に集まって反対派と衝突することになった。
衝突現場は、バンコク中心部サイアム・スクエアー近くのスカイウォーク。スカイウォークは高架電車「BTSスカイトレイン」のチットロム駅からサイアム駅まで高架線に併走して設けられた歩道橋のような1・5キロメートルに及ぶ空中道路。今回の衝突を受けて、トーサク警察庁長官は10日、王室関係者の乗られた車列については最高度の警備体制を敷く必要があると強調した。