処罰免除の覚醒剤所持量 5錠から3錠に引き下げか 保健省決定に反発相次ぐ
タイ保健省が先ごろ、処罰免除の覚醒剤所持量を5錠までと決め、官報で発表したことが波紋を広げているが、麻薬制圧委員会事務局(ONCB)のパヌラット事務局長はこのほど、ONCBが処罰免除の覚醒剤所持の上限量を3錠に引き下げることを検討する可能性を示した。
保健省の新しい規則では、覚醒剤の所持量が5錠以下か300ミリグラム以下の場合は罪に問われず処罰はされないが、リハビリプログラムへの参加が義務付けられることになった。だが、これには、「覚醒剤が蔓延してしまう」との批判意見が続出。セーター首相も保健省の新規則に難色を示していた。
同事務局長によれば、この新規変更により、この先3か月以内に違法薬物関連の逮捕者が増加するようであれば、ONCBは処罰免除の覚醒剤所持量の上限を現在の5錠から3錠に引き下げることを検討する予定という。