タクシン元首相に対する「特別扱い」を上院で討議 上院議員「名誉棄損恐れない」
昨年8月末に15年ぶりに帰国し収監されたタクシン元首相への政府の対応については以前から「特別扱い」といった批判が出ているが、キティサク上院議員はこのほど、上院が3月25日にこの件について討論することを予定していると明らかにした。
元首相はすでに仮釈放されてバンコク都内の自宅で療養しているが、それまで警察病院の特別室に入院するという形で服役していた。元首相の容体は個人情報に該当するとして公表されておらず、このような異例な形での服役が許された背景は不透明なままとなっている。
キティサク議員は、「討論に参加するのを決めた上院議員は全員が物議を醸している政府の対応に関して質問を行う準備ができているほか、名誉毀損で訴えられることを恐れていない。我々が間違ったことを見過ごせば、子どもたちに何が正しくて何が正しくないかを教えることはできない」と話している。