交通違反注意の警官を暴行したニュージーランド人兄弟に再入国禁止処分 プーケット
タイ南部プーケット県で交通違反をしたニュージーランド人兄弟2人が交通警察官に暴行した事件で、スラチェート警察庁副長官は3月18日、同県入国管理局の責任者に対し、兄弟2人(34、36)をブラックリストに載せ、今後タイ入国を禁止するよう指示したと発表した。
報道によれば、3月11日にタイ入国、4月9日まで滞在が認められていた加害者2人は16日、ムアン郡(県庁所在地)のコミュニティ・ゾーンを無免許でオートバイに乗り高速走行していたもので、交通警察官の制止にもかかわらず、走行を続けた。その後、兄弟は追いついた警察官と取っ組み合いになり、その際にねじ伏せた警官から拳銃を奪い、警官にけがをさせた。この際、拳銃が暴発したが、けが人はなかったという。しばらくして応援の警察官が現場に到着し、兄弟は逮捕された。
この事件について、プーケット県のソポン知事は、「(タイ国民に対する)このような暴力行為は容認できない。プーケット県としてバンコクのニュージーランド大使館にニュージーランド人が重大な法律違反を犯したことを通告する」と憤慨する。
なお、ニュージーランドの地元紙によれば、兄弟の親は不動産業などに携わる資産家の実業家とのこと。