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警察幹部2人が閑職に異動 不正資金洗浄疑惑調査を汚職制圧委に一任

スラチェート警察庁副長官については、違法なネットカジノに絡むマネーロンダリング(不正資金洗浄)に手を染めている疑いがあるとして警察が捜査を進める動きを見せているが、このため同副長官とトーサク警察庁長官の間に確執があるとの見方が出ている。

この状況を受けてセーター首相は3月20日、同長官と同副長官の2人の亀裂が大きくなるのを避けるためとして2人を首相府の閑職に60日間異動することを決めた。

また、その後、長官は警察庁で記者会見を行い、警察部内の勢力争いとの見方に終止符を打つべく、スラチェート副長官の疑惑の解明を国家汚職制圧委員会(NACC)に一任することにしたと明らかにした。会見には同副長官も同席した。

副長官は年度替わりの警察庁長官人事の直前の昨年9月末に警察による家宅捜索を受けている。当時、同副長官も新長官の有力候補の1人とされていたことから、家宅捜索に関しては、同副長官の長官就任を阻止するための嫌がらせとの見方も出ていた。

トーサク長官は、「(スラチェート副長官の件は)すべてに中立機関であるNACCに任せることにしたので、公正な判断が期待される。これで(2人が)対立しているとの印象を払拭できる。我々の間に対立はない」と述べた。トーサク長官の異動に伴い、キティラット副長官が長官代行を務めることになった。

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