拉致されたインドネシア人ら3人をタイ南部県の民家から救出 暴力動画撮影し身代金要求
タイ警察はこのほど、南部パタルン県ムアン郡(県庁所在地)ターケーの民家から、拉致されて拘束されていたインドネシア人3人(29、29、39)を救出するとともに、その民家にいたタイ人の男(36)を銃所持などの容疑で逮捕した。
警察によれば、インドネシア人男性1人がパタルン県に隣接する南部ソンクラ県ハートヤイで拉致され、その男性に暴力を振るっている様子を撮影した動画とともに身代金200万~300万バーツを要求するメッセージが、インドネシアにいる、男性の妹に送られてきたとの連絡がインドネシア大使館からタイ警察にあった。妹は80万バーツを犯人に送金すると同時に当局に通報していた。
その後、ソンクラ県のインドネシア総領事館からの詳しい情報の提供に伴い、警察がパタルン県の民家に踏み込み。大使館から連絡を受けた男性のほかに2人のインドネシア人が拉致されていたことを確認し、全員を救出し最寄りの病院に搬送した。
警察が踏み込んだ際、民家には銃所持の男のほかに男性2人がいたが、警察は現在、これら2人が事件に関与していたかを捜査中だ。