上院選で不正疑惑 「互選通過者リスト」がすでに存在か 中央選管が事実関係解明へ
上院では先ごろ5年の任期を満了した議員250人に代わる新議員200人を選ぶ手続きが進められているが、新議員を決める互選が始まっていないにもかかわらず、「すでに149人の互選通過が決まっている」とする選挙違反を示す指摘があり、中央選挙管理委員会は6月3日、早急に調査して事実関係を解明すると表明した。
イティポン中央選管委員長は、このリストについて「私は見たことがないので、個人的にはあり得ないと考えている」と述べている。
立候補者同士の投票による互選は、9日に郡レベル、16日に都県レベルで行われて候補者が絞り込まれ、その中から最終的に26日に国レベルの互選で新上院議員が決まる。新上院議員は20職種からそれぞれ選ばれた10人、合計200人で構成される。
これまで上院議員を務めてきたソムチャイ氏によれば、「郡・都県レベルの互選を通過する149人のリスト」なるものがネット上に出回っており、そのリストには、互選通過者のイニシャル、所属職種などが記載されているという。
同氏は、「特定候補の当選を目的に票数操作のために複数人を立候補させている政治家を含め、上院選で不正を働いている者全員に私は法的措置を講ずる。(互選通過者リストに関して)選管には迅速に調査してもらいたい」と述べている。