上院選 当選認証と当選者発表の迅速化求める意見相次ぐ 暫定上院議員「延命」に反感も
任期満了の上院議員250に代わる新上院議員200人を選ぶ上院議員選挙は、中央選挙管理委員会が予定されていた7月2日に当選者を発表せず、宙ぶらりんな状態が続いているが、このほどタイ・ジャーナリスト協会が開催した討論会「新しい上院は希望か新たな危機か」の席上、政治専門家や上院選の最終選考を通過した人々から、任期切れになった上院議員が暫定的に議員を務めている現在の上院の状態が長引くのを防ぐため、中央選管は速やかに当選を認証し、当選者を発表すべきとの意見が相次いだ。
中央選管には選挙違反に関する苦情が多数寄せられ、その内容の確認、検討に時間がかかっているため、当選者発表が遅れているとされる。ただ、国立タマサート大学法学部のプリンヤ講師は、「中央選管が最終選考を通過した200人の資格について厳しいチェックを行って問題無しとなってから当選者を発表するつもりなら、発表は半年後になってしまう」と指摘している。