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下院総選挙 3月24日に延期の可能性高まる

民政移管のための下院総選挙はこれまで2月24日に投票が行われる見通しだったが、ウィサヌ副首相は1月3日、「戴冠式および関連行事の期間が総選挙準備期間と重なることから、2月24日の投票実施は難しく、延期される可能性がある」との見方を示した。

戴冠式の式典は5月4日から6日までの3日間であるが、その前後15日間は関連行事が目白押し。4月中旬から5月中旬にかけて官公庁は戴冠式および関連行事の準備・運営で忙殺されることになるという。

一方、新憲法の規定により中央選挙管理委員会は投票日から60日以内に選挙結果を公式に発表しなければならない。仮に2月24日に投票を行った場合、4月24日が公式発表のタイムリミットということになり、さらにはその後15日以内に最初の国会を開催しなければならないため、戴冠式および関連行事の期間と完全に重なってしまう。そして、4月中旬にはタイ旧正月の長期休暇も入る。「王室関連行事の日程、総選挙後の日程を変更することはできない。そうなると、総選挙の投票日を変更せざるを得ない」と副首相は説明する。投票日を決める権限は中央選管にあるが、今回は戴冠式の日程もからむことから、政府と中央選管が協議の上、投票日日程を最終決定するようだ。

昨年12月11日に施行された下院議員選挙法には、同法施行から150日内に総選挙を実施することが規定されているため、タイムリミットは5月9日。ただ、最後の日曜日は5月5日となるため、投票日を戴冠式後とすることは不可能。そのため、中央選管筋は3月24日の総選挙実施を有力視する。

 ウィサヌ副首相はこれまで総選挙の日程が1月2日に官報で正式発表される見通しだと述べていた。しかし、2日に発表がなかったことから、総選挙延期の憶測が流れたが、中央選管は同日、総選挙日程が変更されることはないと強調していた。

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