憲法裁の最大野党・前進党解党判決に反発 著名国立大で教壇に立つ憲法裁判事排斥運動
タイ国立大学の双璧であるチュラロンコン大学とタマサート大学で客員講師などを務める憲法裁判所判事を排斥する運動が始まっている。
最大野党・前進党は昨年5月の総選挙で運動期間中に不敬罪を規定した刑法112条改正を公約に掲げたことから憲法裁判所に解党を命じられたが、両大学では学生自治組織などがこれに反発。客員講師などを務めている憲法裁判事の解任を学生たちに呼びかける事態となっている。
前進党は昨年の総選挙で最多議席を獲得したものの、首相指名選挙で上院議員の多くから支持を得ることができず、連立政権樹立の動きから排除され、獲得議席数で第2位のタイ貢献党を中核とする連立政権が誕生することになった。