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セーター首相が失職 内閣総辞職 タクシン派灰色閣僚の任命責任問われる 

憲法裁判所は8月14日、セーター首相が先の内閣改造で過去に有罪判決を受けた人物を首相府相に任命したことを問題視する前上院議員40人の訴えを認め、同首相に憲法の定める倫理規定の著しい違反があったとして賛成5反対4で首相解職の判決を下した。セーター氏は首相就任から358日で首相失職となった。これによって、政府の目玉政策である電子マネー1万バーツ給付計画の実施を危ぶむ声も出ており、あるタイ北部の農民は「首相の失職より10000バーツ給付の取り消しの方が一大事」と話す。なお、憲法裁は内閣に総辞職を命じたが、新閣僚が任命されるまでこれまでの閣僚が職務を代行。首相職はプムタム第1副首相が代行する。

セーター氏は、今回の憲法裁の判断について、「私が希望していたものではなかったが、尊重して受け入れる。裁判所によって道義に反する首相と認定されたことは悲しい。だが、私はそのような人間でないことを主張する」と述べた。 セーター氏に代わる新首相は、昨年5月の総選挙後の首相指名選挙において獲得議席数25以上の5政党が首相に推挙した7人の中から選出される。これら7人は、中核与党・タイ貢献党のチャイカセム氏とペートンターン党首、与党・タイ威信党のアヌティン党首、与党・国民国家の力党のプラウィット党首、与党・タイ団結立国党のプラユット前首相とピーラパン氏、野党・民主党のチュリン党首。後継首相指名は16日に行われる予定であるが、15日午後3時の時点では、タクシン元首相の次女であるペートンターン氏の首相就任の可能性が高まっている。

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