亡命中のインラック元首相が姪のペートンタン首相に貧困問題への真摯な対応など忠告
事実上の亡命生活を続けているインラック元首相(タクシン元首相の妹)はこのほど、X(旧ツイッター)を通じて姪に当たるペートンタン首相(タクシン元首相の次女)に対し、祝意を伝えるともに国政などについて忠告した。
インラック元首相は、ペートンタン・タイ貢献党党首の首相就任について「誇りに思う」と祝いの言葉を述べるとともに「周りからのプレッシャーと期待、とりわけ経済的苦悩の訴えにうまく対応しなければならない」と指摘。さらに、「あなたなら成功すると信じている」と励ました。
インラック元首相は、首相在任中に導入したコメ買い上げ制度で国に多額の損失を与えたとして罪に問われ裁判にかけられた。そのため、2017年に陸路で国外に逃亡し現在に至っている。 タクシン元首相は昨年8月末、タクシン派・タイ貢献党を中核とする連立政権の誕生に伴い15年に及ぶ逃亡生活に終止符を打ち、タイに帰国したが、同党がこの先も政権を牛耳ることが予想されることから、インラック元首相も間もなく帰国するとの見方が出ている。