法相が施設外服役の規則について改めて説明 インラック元首相のタイ帰国への事前準備か
タウィー暫定法相はこのほど、刑務所外での服役を可能とする矯正局の規則について、「刑務所の過密問題の軽減を目的としたものである」と改めて説明した。この規則に関しては、タクシン元首相の妹で、事実上の亡命生活を続けているインラック元首相がタクシン氏に続いてタイに帰国する可能性があると指摘されていることから、この規則のもとでインラック元首相もタクシン氏と同様に刑務所外で服役することが許可されるのではないかとの見方が出ている。
タウィー大臣によれば、現在タイ国内に存在する受刑者収容施設は15万~16万人の収容を想定したものだが、実際には受刑者に比べて施設数が足りずに国内の刑務所はどこも深刻な過密状態となっている。また、新しい規則では病気の受刑者は医療機関で服役可能とされているが、これは2017年制定の矯正法33条と34条に則した革新的な過密対策とのことだ。
なお、タクシン氏は昨年8月末に15年ぶりに帰国し、首相在任中の汚職などで禁錮8年の刑を言い渡され、すぐにバンコクの施設に収監されたが、その日のうちに体調不良を訴えたことから、バンコク中心部の警察病院に緊急搬送。その後、今年初めに仮釈放となるまで同病院の特別室で「服役」していた。