タイ北部プレー県のダム計画復活の動きに地元民150人が反対 一部政治家が熱心に推進
タイ北部プレー県ソーン郡でこのほど、地元民約150人がお寺に集まってケーンスアテン・ダム計画復活の動きがあることに抗議を表明した。地元民によれば、このダムを建設すれば、数千に及ぶ家が影響を受け、1600ヘクタールを超える森林が破壊されることになるという。
ダム建設計画の復活は、ヨム川下流域の水害対策の一環として一部の政治家が支持する動きを見せているものの、国連食糧農業機関(FAO)の研究によれば、ケンスアテン・ダムを建設してもヨム川下流域の水害を8%程度しか減らすことができないという。 さらに、ダム建設によって広大な森林が消失し、これによって周辺地域が受ける洪水と干ばつの被害が大きくなることが懸念されるとのことだ。