アピシット元首相が予想 「タイ貢献党政権は任期を全うする」 総選挙の準備に時間必要
タイで最も長い歴史を誇る政党である民主党のアピシット元党首(元首相は)はこのほど、タイ貢献党党首のペートンタン首相率いる新政権が任期を全うするとの見解を示した。総選挙は昨年5月に行われ、下院議員の4年の任期はあと約3年残っている。
アピシット氏によれば、タイ貢献党を中核とする連立政権を構成することになるとみられる政党の中に早期の解散・総選挙に準備ができているところは現時点ではないという。従って、新政権は早期の解散・総選挙を経ずに残りの任期約3年を全うすることが予想されるとのことだ。
また、ペートンタン首相の父、タクシン元首相は2006年9月の軍事クーデターで首相の座を追われることになったが、「ペートンタン首相も同じ憂き目に遭う可能性はあるか」との質問に対し、アピシット氏は、新政権が国の直面する問題を大方の国民が満足する形で解決することができれば、軍事クーデターで首相が追い出されることはないとの見方を示した。