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タクシン政権時にタイとカンボジアが領土問題で密約か  タイ現政権はこれを否定

2001年に当時のタクシン政権下でカンボジアとの間で取り交わされた覚え書きでタイ東部トラート県クート島の南側半分がカンボジア領とされていることについて、ペートンタン政権が同覚え書きに基づいてカンボジアとの間で共同海洋資源開発を進めようとしているため野党から政府批判が出ている。

これに関連して、同覚え書きの締結において、当時のタクシン首相とカンボジアのフン・セン首相との間に密約があったとの指摘があるが、プームタム副首相兼国防相は11月11日、密約の存在を全面的に否定した。同指摘は、タクシン氏がフン・セン氏と親交があることから、クート島の領有権に関してタイ側がカンボジア側に譲歩したことを示唆するものとなっている。だが、タクシン氏は先ごろ、フン・セン氏は長年の親友であるものの、それと覚え書きの件は別問題であり、個人的関係が影響することはないと明言している。

また、プームタム大臣は11日、「共同海洋資源開発に関する交渉がクート島の領有権に影響することはないと政府が説明したため、クート島の観光業はここ数日で平常に戻っている」と報告した。

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