タクシン氏 実妹インラック元首相が来年4月までにタイに帰国できるとの見通し示す
タクシン元首相(75)は先ごろ、実妹のインラック元首相(57)が来年4月までにタイに帰国できるとの見通しを示した。タクシン氏は首相在任中の2006年に起きた軍事クーデターで首相の座を追われ、その後の一時帰国など紆余曲折を経て23年8月末に15年ぶりに帰国。そのまま服役して釈放され現在に至っている。
インラック氏は11年8月から14年5月まで首相を務めたものの、失政などの罪に問われて裁判にかけられて17年半ばに国外逃亡したまま、現在も以前のタクシン氏と同じように事実上の亡命生活を送っている。
タクシン氏は先ごろ、日経新聞のNIKKEI Asiaとのインタビューの中で、来年4月のソンクラン祭(4月13日のタイ正月を祝ってタイで最も盛大に催されるイベント)までにインラック元首相は帰国できるはずと述べたという。
インラック元首相も帰国すれば収監される可能性があるものの、タクシン氏は、「インラック元首相のタイ帰国にはなにも障壁はないはず」と考えているとのことだ。