反政府街頭デモ タクシン派幹部がクーデターに発展する危険性を指摘 過去に実例も
過去に反タクシンの大規模な反政府デモなどを主導したソンティ氏が現在のタクシン派タイ貢献党率いる政権を批判する街頭デモを来年にも展開すると報じられているが、これについて、かつてタクシン支持組織の幹部だったナタウット首相顧問は、「街頭デモで政情不安となり不法な政権奪取につながりかねない」と述べ、街頭デモが軍部にクーデターの口実を与える可能性にあるとの見方を示した。
実際、タイでは過去に軍部が政情不安を鎮めるためとの理由でクーデターを決行して全権を掌握したことがある。過去にはタクシン派が激しく反タクシン派に対抗し、これが事態を悪化させ軍部の介入を招いたことがあるが、ナタウット氏によれば、タクシン派の現政権は反政府派との対立・衝突を極力回避したい考えとのことだ。