バンコク 大気汚染の経済損失が年間4000億バーツ BCG経済に基づく経済育成を
国家健康評議会事務局がこのほど開催したセミナーで、バンコクはPM2・5などに起因する大気汚染の悪化で年間の経済的損失が4000億バーツ以上に上っているとの指摘が専門家から出た。
近年、タイではとりわけ北部とバンコク首都圏の大気汚染悪化が深刻な問題となっているが、カセサート大学(国立農業大学)経済学部のウィサヌ准教授によれば、タイでは、生物資源の活用や資源の再利用、経済と社会、環境のバランスを保つなどの考えを統合した経済システムであるBCG経済(バイオサーキュラーグリーンエコノミー)に基づいた創造的経済を育むことに力を入れる必要があるという。これによって大気汚染悪化の要因を減らし、人々の健康に影響を及ぼす害悪と経済的損失を少なくすることが可能になるとのことだ。