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タイ威信党が改憲推進で最大野党と合意か 政府首脳「前向きでなかったはず」

最近政権を離脱したタイ威信党と最大野党・人民党が手を組んで憲法改正を進める姿勢を見せている。これに対し、中核与党・タイ貢献党の重鎮プームタム副首相兼内相は、「タイ威信党は過去に改憲の動きを阻害したことがある」と述べ、同党が改憲に前向きとは思えないとの見方を示す。

カンボジアとの国境紛争に絡んだ不適切発言でペートンタン首相が批判の集中砲火を浴びたことなどで政権を見限った威信党について、首相代行中のプームタム氏は、「威信党の議員は『用意ができていない』との理由で改憲に賛同せずに議場を退出したことがある。人民党は威信党と一緒に憲法を改正することに自信があるのだろうか」と述べている。

なお、現行の2017年憲法は、2014年5月の軍事クーデターで誕生した軍事政権が主導するかたちで制定されたもので、軍の影響力を強めているなどの批判があり、複数の政党が真の民主化には憲法改正が必須と訴えている。

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