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【環境】廃棄物発電を電力開発計画に反映 バンコク拠点で電力供給と環境改善

タイ・エネルギー省は、廃棄物を利用した発電所を新たな電力開発計画(PDP)に盛り込む方針を固めた。バンコク・ノーンケームのごみ処理場に併設された発電施設は、1日500トンの廃棄物を処理し、発電能力は9.8MWに達する。

この施設は民間のC&G Environmental Protection (Thailand)が運営しており、ごみを衛生的に焼却する過程で発生する熱を蒸気タービンで利用する。煙処理には石灰や活性炭、バグフィルターを用いて排ガス基準を満たし、排水も全量再利用している。

ノーンケーム施設は、バンコクで1日1万トン以上発生する廃棄物問題の解決と、電力供給の安定化に貢献。得られた電力は都市部の電力網を補強するほか、廃棄物の埋立削減により環境負荷低減にもつながる。 政府はこのモデルを全国に拡大する計画であり、地方都市での導入も検討されている。日本企業にとっては、ごみ発電技術や排ガス処理設備の需要拡大が期待され、環境ビジネスの新たな機会となりそうだ。

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