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【商業】タイ国政府観光庁、国内旅行市場拡大キャンペーン展開

タイ国政府観光庁(TAT)は2025年後半の国内観光振興に向け、「Grand Moment」キャンペーンを打ち出した。1〜6月の国内旅行者数は1億370万回(前年比2.65%増)、観光収入は5721億6200万バーツ(同3.54%増)に達し、回復基調を示している。

上半期は通年目標(旅行者数2億500万回、収入1兆1700億バーツ)の半分近くを達成しており、TATは下期にさらに需要を押し上げる戦略を描く。人気訪問地はバンコク、チョンブリ、カンチャナブリ、プラチュアップキリカン、ペッチャブリで、短距離旅行の需要が高い。

今年下期は「タイの魅力5 Must Do」を軸に、食(Must Taste)、アクティビティ(Must Try)、買い物(Must Buy)、新しい観光地(Must Seek)、文化体験(Must See)の5領域を強化する。さらに「タイランド365」プロジェクトで平日旅行や地方都市への誘致を進め、長期滞在外国人の消費拡大も狙う。

観光政策としては、国内旅行半額支援」50万件の枠があり、8月中旬時点で44万件超が利用済み。高級志向やシニア層、ボランティア旅行など多様なニーズに対応する企画も展開する。さらにGrabとの提携で55都市を対象とする割引キャンペーンを実施し、地域経済への波及効果を高める。

「Grand Moment」キャンペーンではホテル宿泊者へのギフト提供など9プロジェクトを進める。年間で延べ1300万人を支援することで6億2500万バーツの収益効果を見込む。

2026年は旅行者数2億1400万回、収入1兆1730億バーツを目標とし、地方都市や平日旅行の強化に加え、ユネスコ創造都市ネットワークを活用した持続可能な観光を推進する方針だ。

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