【経済】タイ輸出 7月は11%増 13カ月連続で拡大
広告
タイ商務省によると、7月の輸出額は285億ドルで前年同月比11%増となり、13カ月連続の増加を記録した。輸入は5.1%増の282億ドルで、貿易収支は3億2200万ドルの黒字。
7月の好調は、米国の関税免除期限切れを控え、輸入業者が発注を前倒ししたことが寄与した。主要市場別では米国向けが31.4%増、中国向け23.1%増、日本向け7.1%増、EU向け6.6%増、ASEAN向け5.6%増であった。
品目別では、農産品・加工食品が10.9%増。果実(生鮮・冷凍・乾燥)が107.7%増、鶏肉加工品が9.8%増、ペットフードが9.1%増、精製糖が36.2%増と好調だった。一方、ゴムや米、水産加工品などは減少した。
工業製品は14%増と16カ月連続で拡大。コンピュータやIC、ゴム製品、機械、変圧器、プラスチック製品が伸びを牽引した。
通年の輸出目標は2〜3%増で、商務省は「月平均22〜23億ドル水準を維持できれば目標達成は可能」との見通しを示す。ただし、カンボジアとの貿易摩擦やミャンマー向け輸送規制、中国経済の減速など、後半のリスクに警戒が必要とした。
