【商業】サハグループ、「キングスクエア・コミュニティモール」を正式開業
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タイ大手流通・消費財のサハグループは、バンコク・ラマ3世通りで10億バーツを投じた「キングスクエア・コミュニティモール」を正式開業した。延床2万3000平方メートル、駐車場216台を備える5階建て施設で、同社が展開する複合開発「KINGSQUAREプロジェクト」の一部である。
同施設は近隣住民の日常需要を取り込む「コミュニティモール」として設計され、従来型の高級大型ショッピングセンターとは一線を画す。ターゲットは25万人超が居住するサトーン、バンコーレーム、ヤンナワの3区。中間層から上位層への住宅開発が進む地域であり、購買力の上昇を見込む。
主要テナントは以下の通り。
- 高級スーパー「Villa Market」(1200平方メートル超)
- 日本雑貨の「Standard Products」タイ初店舗
- サムスンの東南アジア最大級体験型ショールーム
- 飲食では「Hong Bao」「Kaneko Hannosuke」「大将軍バーガー」など、日本発ブランドが相次ぎ出店
サハグループは東急電鉄やタイ大林組などと協力し、施設管理は合弁会社「Saha Tokyu Property Management」が担う。現在の稼働率は80%で、11月には満床を見込む。来場者は1日1000人規模を想定。営業時間は午前8時から午後9時まで。バンコク小売市場では、地域密着型モールへのシフトが鮮明であり、同プロジェクトはその象徴といえる。
