【貿易】タイ副首相と米議会代表団が会談　貿易協定履行を確認

タイのピチャイ副首相兼財務相は、訪問中の米国議会代表団に対し、二国間貿易協定を誠実に履行する姿勢を改めて示した。

同省財政政策局のポーンチャイ局長によれば、ピチャイ副首相はバンコクの財務省本庁で米国下院議員ベス・ヴァンダイン氏率いる代表団と会談。両国は貿易赤字や関税問題について意見交換した。米国側はタイ製品の輸入関税を36％から19％へ引き下げたことを説明し、ピチャイ氏は謝意を示した。

タイ側は、米国産農産物・エネルギー・武器の輸入拡大、非関税障壁緩和などを約束。併せて知的財産権侵害や金融詐欺、労働者保護についても協議し、タイは国際基準に沿った法整備を進めていると強調した。

また、タイの公的債務残高はGDP比64.2％で、そのほぼ全てが国内債務であると説明し、財政健全性をアピール。さらにカンボジアとの国境紛争については「平和的手段で解決する」と述べ、事態の沈静化を望む姿勢を示した。