【商業】 訪タイ観光客減少でホテル業界に値下げ圧力
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タイのホテル業界は2021年以降4年間で宿泊料金を倍増させてきたが、2025年は観光客減少により価格下落圧力に直面している。観光スポーツ省によると、今年の外国人旅行者数は3310万人と前年より5.6%減少する見込みだ。ホテル供給が増加を続けるなか、稼働率維持のため値下げ競争が進むことになっている。
特にバンコクの高級ホテルは非公開割引を実施し、オフシーズンの稼働確保に努めている。格付け会社トリスは、今年のRevPAR(客室収益)は前年より3%減少すると予測しており、業界の収益性は厳しい環境にある。
なお、1~8月のタイ訪問者数は2190万人で前年比7.2%減。中国、マレーシア、韓国など主要市場からの客足が大きく落ち込んだ。
- 中国人旅行者:2024年比で35%減の460万人に縮小。日本やベトナムへ流れる傾向が顕著。
- インド人旅行者:直行便拡大により増加し、トップ5市場に浮上。
- 欧米旅行者:米国が7.4%増、欧州は15.6%増と堅調。
