【製造】PCB生産でタイが台頭 中台系60社進出、30年に5.62億ドル規模へ
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AI需要の急伸を背景に、PCB(プリント基板)のタイ進出が中台勢中心に約60社に達している。アユタヤには中国VGTや台湾GCEが拠点を構える。地政学リスクを分散する「台湾+1」の潮流が追い風ともなっている。
EV/サーバー/衛星・ゲーム機向けの高付加価値基板が先行品目となり、市場規模は2024年の35億㌦から2030年には56億2000万㌦へと、年率7.6%成長を予測する試算もある。ただ、AI以外の需要変動、電力・人材・コストの制約、税制の不確実性が伸びの足かせとなる可能性は否定できない。
新設工場の多くは現在1~2ラインの段階で、量産最適化とサプライヤーの現地化がボトルネックとなっている。日系企業にとっては、①基板・材料の現地調達②設備保守の即応体制③関税・原産地規則の再設計ーが課題となる。
