【資源】藻類SAFの共同研究を加速 BBGI×農業協で航空燃料の国産化を模索
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精油大手バンチャーク傘下のバイオ燃料メーカー「BBGI」は農業・協同組合省と藻類由来SAF(持続可能航空燃料)の共同研究でMOUを締結した。微細藻類の脂質を活用し、バンコク都内プラカノン近郊のSAF実証設備で試験を進める。廃水由来bio-LNGと並ぶ二本柱で、廃棄物・藻類→燃料のバイオ経路を強化する。
SAFは航空Scope 1削減の切り札である一方、原料確保・製造コスト・混合比が課題となる。藻類は耕地競合を回避できる反面、培養・回収コストが高い。日系にとっては、①タイ発着路線を持つ航空・物流、②出張比率の高い企業のScope3対策で活用余地がありそうだ。
電力向けbio-LNG(日量100トン)との需給補完で、系統混雑時の分散電源・非常用燃料としての展開も現実味を帯びる。航空・データセンター・素材まで裾野が広い点も強みとなる。
