【経済】タイ米輸出業界が強いバーツに危機感 競争力低下懸念
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タイ米輸出業者協会は、バーツ高が輸出競争力を損ね農家収入に直撃していると警告した。2025年初めからバーツは7%超上昇しており、インド・ベトナム・パキスタンの通貨が下落する中、為替差は10%超に広がった。
例えば白米5%をFOB価格350ドルで輸出した場合、タイ農家の収入は1トン当たり1万1025バーツにとどまる。これに対し、インドは1万2216バーツ、ベトナムは1万2271バーツとなり、1000バーツ以上の差が出てしまう。
同協会は政府と中央銀行に対し「緊急かつ具体的な介入」を求め、為替安定と競争力確保を訴えた。現在、収穫期を控えた農家に深刻な影響が及ぶことが懸念されている。
