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【投資】中国企業のタイへの工場移転が加速、WHAが新たな工業団地開発

タイ最大の工場団地開発業者であるWHAコーポレーションは、中国の製造業者の需要に応えるため、タイとベトナムで新たな工業団地を開発している。ターゲットする中国企業は、米中貿易戦争を回避するために、生産拠点を国外に移すことを決めた企業だ。ジャリポーンWHA最高経営責任者は、「中国の企業は米国の高い関税を回避するために、工場の移転を計画している」と話す。

WHAは、中国の自動車メーカー、⽐亜迪汽⾞(BYD)や⻑城汽⾞(GWM)、家電メーカーであるハイアー・スマートホームなどを顧客としており、工場移転の波に対応するため、土地の取得を加速している。現在、約4000エーカーの土地に6つの新しいプロジェクト、ベトナムでは1340エーカーの用地に3つの新しい工業団地を建設もしくは開発中である。

タイは、米中貿易戦争の激化に伴い製造業者が30%の米国関税を回避するために工場を移転する動きが進んでおり、恩恵を受ける国となっている。タイから米国への出荷には19%の関税が課されている。

タイは、戦略的な立地、強固なインフラ、そして投資インセンティブを提供することで、移転する生産の受け入れ先として魅力的な選択肢となっている。

WHAはタイとベトナムに16の工業団地を運営しており、データセンター運営者から強い関心を集める。タイはまた、安定した電力供給が可能であり、データセンターの設立先として注目されている。WHAの既存データセンター顧客には、グーグルや北京のハオヤン・クラウド&データ・テクノロジー社が含まれる。

タイのデータセンター市場は今後3年間で3倍に増加する見込みであり、約65億米㌦の投資が予定されていると、タイデータセンター協会は発表している。

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