【食品】タイ食産業、輸出主導で世界市場を席巻 商務省「強みは品質と文化」
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タイ商務省国際貿易振興局(DITP)は、世界最大級の食品展示会「THAIFEX–Anuga Asia 2025」で、タイ食品産業の国際競争力を示したと強調した。同展示会は5月27~31日にバンコクで開催され、57カ国から3231社が出展し、総取引額は1356億8000万バーツに達した。
DITPは2001年に認証制度「Thai SELECT」を導入し、世界各国で本格的なタイ料理の普及を図ってきた。現在40カ国862店舗が認証を受け、さらに食品製品965品目にも拡大している。品質保証は輸出企業にとって信頼獲得の強力な手段となっている。
一方、2024年1~9月の食品輸出は1兆1600億バーツで前年比4.6%増。果物2398億バーツが最大であり、冷凍品や加工食品も伸長した。国際規格HACCPやGMPをクリアした製品が多く、安全性と信頼性で評価を得ている。
タイは伝統的な料理文化と最新の食品技術を融合させ、持続可能な生産体制を進めており、DITPは「タイ食品の強みは品質と文化的価値にあり、世界市場での存在感をさらに高める」との方針を示す。
