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【商業】タイのハーブ製品市場、タイ企業が「草の根戦略」で事業拡大

タイのハーブ製品メーカー「Thai Herbal Hong Thai」は、吸入器「ホンタイ」ブランドを中心に国内市場で成長を続けている。創業者テラポン氏は軍務を終えた後、1999年にパチョリ精油の生産を学び、2002年から本格的に吸入器販売を再開。コンビニや寺院を販路にして事業を拡大していき、徐々に知名度を高めた。

同社は小規模店舗や市場を重視し、販売員を使って農村部や個人商店まで商品を届けている。口コミで広まり、特に大学生層に人気が広がったことが転機となった。

現在は吸入器に加え、バームやスプレー、ハーブオイルを展開。売上の8割を国内市場が占める。今年の売上目標は5億バーツで、日産30万本の生産能力を確保する新工場も建設中だ。今後は東南アジア市場への進出も視野に入れる。

高い家計債務で国民のストレスが増すなか、同社は「ハーブ吸入器はストレス軽減にもつながる」として需要拡大を見込む。業界も品質重視に移行しており、同社は継続的な製品改良を軸に競争力を維持する方針だ。

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