【社会】タイ警察が新方針 誤凍結口座は本人確認後半日以内に解除
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タイ警察庁のキッタラット長官は、詐欺調査の過程で無関係の銀行口座が誤って凍結されている事例について、今後は本人確認が済めば半日以内に解除すると発表した。これまでは複数日かかることが大半で、生活資金や事業資金の利用ができずに深刻な影響を受けるケースが続出していた。
過去2日間で約1300件の苦情が寄せられたが、解除されたのは30件止まりだ。口座凍結が続出したのは、コールセンター詐欺などの犯罪により、金融機関が疑わしい取引を一括して凍結したため。しかし、凍結被害者の多くは無関係であることが判明している。
警察は今後「疑わしい金額のみを凍結し、口座全体を停止しない」方針を採用する。消費者団体や中小事業者からは「過度な口座凍結がQR決済の受け入れ停止を招いていた」との批判が相次いでおり、今回の運用改善で被害軽減が期待される。
