【経済】タイ財務省「金取引課税の計画なし」と海外報道を否定
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タイ財務省筋は、タイが金地金取引に課税を検討しているとの海外報道を明確に否定した。財務省によれば、金取引はバーツ高の主因ではなく、輸出額の増加は国際価格の上昇によるものだという。
タイ商務省の統計によると、2025年1〜7月の金輸出額は2540億バーツと前年同期比で69%増加。輸出先別ではスイス向けが最も多いが、カンボジア向けも713億バーツに達し、前年比で急増したことが注目される。カンボジアは輸出先としてスイスに次ぐ第2位となり、地域内での需要拡大を示す。
財務省筋は「税制は投資家の信頼に直結するため、根拠のない憶測を払拭することが重要だ」と強調した。市場関係者の間では、今回の公式否定により不安定化要因が一定程度解消されたとの見方が広がっている。
