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【政治】服役中のタクシン元首相 社会奉仕事業で排水溝清掃監督任務

ペートンタン前首相は9月25日、夫と共にバンコクのクロンプレム中央刑務所を訪れ、服役中の父タクシン元首相と面会した。その後、報道陣に対し、元首相が受刑者による排水溝清掃作業の監督を任されることになったと明らかにした。

タクシン氏は禁錮1年の有罪判決を受けて収監されており、今回の面会は親族によるものとしては4回目となる。元首相は2006年の軍事クーデターで失脚後、海外に長期滞在していたが、昨年帰国して収監された経緯がある。

刑務所内での社会奉仕活動への参加は、受刑者の更生を促し社会復帰を支援するプログラムの一環。タイ矯正局によれば、清掃や植樹などの作業を通じて受刑者の労働態度を評価し、刑期短縮の対象となる場合もある。過去には著名な政治家や実業家も同様の活動に従事した。

現地メディア・ネーション紙は「タクシン氏の社会奉仕活動への参加は、政界復帰の可能性を見据えたイメージ戦略の一部とみる向きもある」と伝えている。タイ政治において依然として大きな影響力を持つ同氏の動向は、経済界や投資家にとっても注視すべき要素となっている。

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